【保護者必見】2020年から小学校で必修化するプログラミング教育について

プログラミング入門

2020年度から全国の小学校で『プログラミング教育』が必修化されることとなりました。

1995年にWindows95が発売され、IT革命の時代に突入して早25年。
近年では、スマホの普及や5G通信、人工知能に暗号通貨など、世の中のありとあらゆる分野でIT技術が使われるようになりました。

そうしたなか、日本でもようやく義務教育でも教える環境が整ったということで大変素晴らしいことだと思います。

今回は文部科学省の「学習指導要領」をもとにプログラミング教育の内容を紹介していきます。
難しい表現は無しに、私なりの表現で伝えていけたらと思います。

詳しく知りたい方は文部科学省のサイトから見ることができます。
文部科学省 | プログラミング教育

導入背景

詳しくは文部科学省の『小学校プログラミング教育の手引(第三版)』に書かれていますので、ここではわかりやすく要点をまとめてみました。

  • 情報化社会でコンピュータをより適切に活用できる人財を育てる
  • 子供が秘めている可能性を発掘し、将来の社会で活躍できるきっかけになることを期待
  • これからの社会を生き抜くにはコンピュータを使えることが極めて重要になる
  • これからの社会ではありとあらゆる職業や場面でコンピュータを使う必要が出てくるので、小学生のうちからしっかりと学びましょう!というのが理由だそうです。

    たしかに、パソコンが使えるのと使えないのでは仕事に大きな差があるし、基礎教養として身につけておくことはとても良いことですね!

    小学校におけるプログラミング教育のねらい

    実際に「プログラミング教育」を通じて、どのようなねらいがあるのかを見ていきましょう。

    ※参照:「未来の学びコンソーシアム 小学校プログラミング教育必修化に向けて」パンフレット

  • プログラミング的思考を育むこと
  • コンピュータを上手く活用し問題解決やよりよい社会の実現を築こうとする態度を育むこと
  • 各教科での学びをより確実なものとすること
  • 大きく3つのねらいがあるようです。

    1つ目のプログラミング的思考とは、

    プログラミング的思考
    自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように改善していけばより意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力小学校プログラミング教育の手引(第三版)

    とあります。

    簡単に言うと、1つ1つ順序立てて考えていき、どうしたらうまくいくかを自分で考え改善していく力ということになります。

    よく使われている『論理的思考』とほぼ同じ意味と捉えて大丈夫かと思います。

    この論理的思考というのは将来社会でありとあらゆる場面で活躍できる非常に重要な能力で、こういったことを小さい頃から学ぶのは非常に有用ですね。

    プログラム教育を通じて、論理的思考を楽しく学ぶことができるんですね

    実際にどうやって学ぶの??

    プログラミング教育に用いられる教材として、色々な企業が開発をしているようです。

    一般的なプログラミングは、プログラミング言語と呼ばれるものを記述して行くのに対し、小学校教育で用いられるものは、「ビジュアル言語」と呼ばる視覚的にわかりやすく、まるでパズルのように楽しく組み立てられる専用の教材が使われることが多いです。

    難しいプログラミング言語を覚えることよりも、順序立てて考えていくといったプログラミング的思考を身につけることに特化しており、プログラミングを経験したことのない大人がやっても楽しめるものばかりです。

    スマートフォンやタブレットでも学べるアプリなどの開発も行われているようで、一度子供と一緒に楽しんでみるのも良いかと思います。

    現状の懸念点と課題点

    プログラミング教育の導入はこれからの社会で必ず役に立つ素晴らしいものだと思います。しかし、新たな導入ということでそれに伴い、懸念点や課題点もいくつかあります。

    それについてもしっかりと把握していくことが大切なのでぜひ知って頂けたらと思います。

    従来の教育時間が減ってしまう

    必修化されるプログラミング教育は、プログラミングだけに特化した教科・科目が新しくできるのではなく、従来の教科の中でプログラミングを教育するといった方針だそうです。

    文部科学省の指導例によると、算数の授業でプログラミングを使って「図形の作図」を行ったり、理科の授業で「電気の性質や働き」を学習したりといったように各教科でそれぞれの内容に沿った授業が行われるようです。

    すると、これらの授業は今までの学習スケジュールの時間を割いて行われることになり、今まで学習がその分減ってしまいます

    プログラミング教育導入によって従来の学習範囲が狭まってしまうのではという懸念もされているようです。

    教員に知識・経験がない

    「プログラミング教育」は2020年から新たに導入されるため、もちろん先生たちも教えた経験がありませんし、今までプログラミングを学んだことが無い人のほうが多いかもしれません。

    これは新しいことを試みるうえで仕方のないことなので、教員が悪いということでは無いのですが、教員の理解の度合いや知識の差によって教え方にも差が出てきてしまいます。

    子供の「プログラミング的思考」を育てるとなった場合、プログラミングの実務経験や学習経験の有無は重要な差になってくるのではないかと思われます。

    先生達も負担が増えて大変・・・

    親も教え方がわからない

    教員に知識・経験がない以上に、もちろん保護者も今までプログラミングなんて学んだことのない方がほとんどだと思います。

    もちろん、小学生で学ぶレベルの内容であれば親でも答えられる人は多いかと思いますが、プログラミング教育で最も大事となる「プログラミング的思考」というのはそう簡単ではありません。

    ただ単純に答えを教えるのではなく、「順序立てた考え方」「問題の解決方法の模索」「試行錯誤」といったように、答えよりもむしろその過程を鍛えることが重要視されます。

    残念ながら、親世代の人達は義務教育でこういった論理的思考に基づいた体系的な教育というのは受けていないため教え方がわからず、間違った教え方をしてしまう人も出てくるのではないかと思います。

    プログラミング的思考を教えるには多少の知識が必要です

    じゃあどうすればいいの??

    上記のような問題点に対し、どうしていけばいいのでしょうか??

    ずばり、学校の先生も親もみんないっしょにゼロから学んで、子供の成長を手助けすればいい!

    プログラミング的思考というのは子供だけじゃなく、もちろん社会人でも必ず役に立つスキルです。

    であれば、これを機にみんなゼロから楽しく一緒に学べば良いのです!!

    そして、子供の成長を手助けできるような教え方を身につけていくことで、親も子も成長していけるのが理想的だと思います。

    当ブログではそのような想いで親が「楽しく」「実践的に」学べるよう役立つ記事を書いていけたらと思っていますので今後とも宜しくお願いいたします。