今回からプログラミング教育において、子供のプログラミング脳の成長を阻害するやってはいけない教え方についてお話していきます。
2020年から小学校教育で導入されたプログラミング教育ですが、新たに導入されたということで、先生も保護者の方々も今までプログラミングについて学んだことが無いため、ついつい間違った教え方をしてしまうかもしれません。
第1回目のやってはいけない教え方は「間違ったことを叱ること」についてです。
ぜひ今回の記事を教育の参考にして頂けたら嬉しいです。
目次
プログラミングは間違って当たり前
これは教育の現場というより保護者の方がついついやってしまうことかもしれませんが、やってはいけないこととして問題を間違ったことを叱ることです。
プログラミング教育は主要科目では無いため、そこまで教育にうるさく言う保護者は少ないかもしれませんが、「なんでこんな簡単な問題を間違えるの!」といったような叱り方は絶対にダメです。
プログラミングというのは、最初から正解にたどり着くということの方が珍しく何度も試行錯誤して作り上げていきます。
プロのプログラマーでも一発で完璧なプログラムを書き上げることは珍しいです。簡単なスペルミスなどのケアレスミスや動作を確認しながら何度も修正して完成させていくのが当たり前です。
まずは保護者の方にはそのことを念頭において考えて頂けたらと思います。
間違いが問題解決能力を育てる!
問題解決能力とは問題が生じた時に、「どこが」「なぜ」違うのか、「他に目的を達成する方法は無いだろうか?」というのを自発的に考えて問題を解決していく力です。
この問題解決能力というのは社会のありとあらゆる場面で活用できる非常に優れた能力です。
プログラミング教育では、プログラミングを通じて問題解決能力を育てるというねらいがあります。
では、この問題解決能力はどうやったら育つのでしょうか?
それはずばり、何度も間違い何度も試行錯誤することで鍛えられます。
何度も試行錯誤することで以下の3つの力が鍛えられます。
ですので問題解決能力を鍛えるためにもどんどん間違って、何度も試行錯誤することが成長への近道なのです!
間違いを恐れ消極的になる
「間違ったこと」を叱られた子供は、「間違ってはいけない!正解しないといけない!」という風に考えてしまい、間違うことを恐れるあまりなかなか問題に取り組むことができなくなってしまいます。
また、それによりプログラミング教育自体が嫌いになって学ぶ意欲が消極的になってしまうかもしれません。嫌々取り組むことで考えも停止してしまい、プログラミング脳を育てるチャンスも失われてしまいます。
そうならないためにも、どんどん間違っても良いんだ!間違えるたびに脳が賢くなっていくんだ!ということをぜひ子供にも教えてあげてください。
そして楽しみながら積極的に学べる環境を作ってあげることこそが、大人の役目だと思いますので、楽しませることを心がけて取り組んで頂けたらと思います。
何度も同じ問題で間違える時はどう対応するのが良いの?
では、実際に子供が何度も同じ問題を間違える場合にはどうするのが良いのでしょうか?
プログラミングの問題を間違える原因はいくつかに分けることができます。それが以下の3つです。
一番最初に大切なのが、どの段階でつまづいているのかをしっかりと聞き出してあげることです。
その上でそれぞれに合った対応をしてあげましょう。
①問題文の意味が理解できていない場合
子供には難しい表現が使われいたり勘違いしてしまっているかもしれません。ぜひ問題文を一緒に読み解いて内容を噛み砕いて説明してあげましょう。
プログラミングにおいて「自分が何をすればいいのか?」の把握はとても大切です。これがわからないと、何をどうすればいいのかが理解できませんし、間違って全く違うものを作ってしまいます。
個人差によって文章の読解が苦手な子もいるかと思いますが、その場合はその子が理解できるように何度でも噛み砕いて説明してあげましょう。ここでつまづくとプログラミングを学ぶこと自体が苦手と感じてしまい、学習意欲が消極的になってしまいかねません。
②何をどうすればいいのか理解できていない場合
これは①と通ずるところがありますが、複雑な問題になると生じやすいです。複雑になることで情報量が増えて頭の中で上手く整理できなくなってしまっているかもしれません。この場合、絵に描いたり表を作って情報の整理を手伝ってあげましょう。
情報を頭の中だけで考えるのではなく、視覚的にわかりやすいものに書き表すことで情報の整理ができて間違いを見つけやすいです。他にも間違った時にどこが違っているかを発見しやすくなります。
③どういう指示をすればどう動くのかわからない場合
問題の意味もわかる。何をどうすればいいのかは理解できる。でも、具体的にどんな指示を与えたら良いのかわからない。というのは実際のプログラミングの現場でもよくあります。
この場合、知識と情報が不足していてることが考えられます。
例えば、「もし◯◯なら△△を実行、そうでなければ□□を実行」というプログラミングではよく使う条件分岐(IF文)ですが、そもそもIF文の使い方を知らなければ、やりたいことがわかっても作ることはできません。
この場合、足りてない知識や情報が何なのかをしっかりと聞き出してあげて、その使い方を教えてあげましょう。ここで気をつけることは、答えを教えるのではなく「使い方を教える」ということです。
答えだけを教えるよりも、使い方を教えてあげて自分で試行錯誤する方がその子の脳の成長に繋がります。
まとめ
今回は、やってはいけないプログラミング教育の教え方として「間違ったことを叱らない」というお話をしました。ポイントは以下のとおりです。
ぜひ教育者の方や保護者の方は上記を念頭においてお子さんと一緒に学んでいって頂けたらと思います。
次回は、「答えを教えるのではなく、答えを導いてあげよう!」というお話をしていきたいと思います。