今回はプログラミング教育を教える方に知っていただきたい「間違った教え方」と「理想的な教え方」についてお話していきます。
目次
ついつい答えだけを教えてしまってませんか?
皆さんは問題でわからないところを聞かれた時に、ついつい答えを教えてしまうことはありませんか?
例えば、後ろから見ていてふいに「そこはそうじゃないよ!こうだよ!」といった風に口を挟んでしまったりしてませんか?
ちょっとしたケアレスミスをした時、簡単な間違いに気づかずそのまま進めようとしている時などについつい言っちゃうことがあるかもしれません。
でも、この教え方は子供の成長機会を奪ってしまっているのです。
この教え方の何が問題かを1つ1つ見ていきましょう。
間違いを理解しないまま進めてしまう
これはプログラミング教育以外でも言えることですが、一生懸命問題を解いている時に後ろから答えを言われた時や、質問した時に直接答えだけを言われたとします。
言われた時は「あぁーそっか」という感じで間違いに気付いて理解して修正する子もいれば、なかにはよく理解できてないけど言われた通りにやってしまう子もいるでしょう。
後者の場合だと、間違いを理解しないまま進めることになるので、この場は良くても今後また同じ失敗を繰り返してしまいます。
何が間違っていたのかを理解せずにそのまま進めてしまった場合、学習内容が難しくなっていった時には、何がわからないのかさえもわからない!状態になってしまいます。
何がわからないのかわからない状態になってしまうと、子供はその教科に対して強い苦手意識を持ってしまいます。1度でも苦手意識が根付いてしまうと、本来なら理解しよう!と前向きに取り組める内容でも、私には無理だから仕方ないと最初から理解することを諦めてしまい、余計に学習意欲を下げてしまいます。
自分で間違いを発見し考えて解決する練習ができなくなる
以前にも解説しましたが、プログラミング脳を育てる上で問題解決能力は非常に重要な要素です。
「どこが」「なぜ」ダメなんだろう?他にうまくいく方法は無いかな?と考えることが、情報を整理する力やひとつひとつ順序立てて考える練習になります。
間違いを自分で発見することも、プログラミング脳を育てる上で大事な練習なのです。
答えを直接教えてしまうと、自分で考える力を養うことができず、問題解決能力が育ちません。
ですので、まずは子供に自分で最後までやらせてみて、そこから一緒に間違った箇所を探し、どうすればうまくいくのかを考えさせてあげるのが良いでしょう。
これを繰り返していくことでプログラミング脳はぐんぐんと育っていきます。
大事なのは答えを直接教えるのではなく、間違いを一緒に探してあげることです。
論理的対話で答えまで導いてあげましょう!
答えを直接教えるのではなく、どうするのが理想の教え方なのでしょうか?
それは、対話形式で1つずつ順を追って確認しながら問題解決まで導いてあげる方法です。
これは、こちらから答えを教えるのではなく、情報を整理しながら間違いを発見できるように導いてあげる方法です。これにより子供の論理力や問題解決能力を育てていきましょう!
今回は長くなってしまったので、これについては次回詳しくお話していきたいと思います。